アメリカの大学の合否はどうやって決まるの?-アメリカ大学留学
□Knowing the role of admission committee
アメリカの大学の合否は、Admission Committeeと呼ばれる入学審査委員会が決定します。ちなみに、日本の大学でも増え始めた「AO入試」の、AOという言葉は、Admission Officeから名づけられたものです。ここではAdmission Committeeの役割について考えてみましょう。彼らの仕事はもちろん「送られて来た願書一式ならびにテストスコア等のデータを元に合否を決定する。」と言うのがその役割ですが。もう少し掘り下げて考えてみましょう。以下に私が考える入学審査委員(Admission Committee member)のイメージについて書いてみます。
1.彼らは「この世に完璧な人間など居ない。」ということを知っており、出願者の中から完璧な人物を探し出そうとしているのではない。
2.彼らは「合否を決定する」わけだが、これは人間としての優劣をつけようとしているのではなく、「自分の学校で学ぶのに適した人を探し出そうとしている。」
3.「人は皆ユニークで、一人一人は違った個性を持っている。」その違った個性の集合体こそが学びの場であり、その適切な構成を考え、そして毎年の学びの場を作るのが彼らの仕事である。
4.彼らは、「自分の学校が与えられるものを熟知している。」そして、それを最も生かして使う学生を探している。そうでない場合、仮に入学しても、学生も学校も不幸せになってしまう。
5.合否は成績のみで決まるものではない。だから例えばランキング表などで見ると「同程度の難易度」と表されているのに、ある大学には合格して、別の大学には不合格となる、と言うことが十分に有り得る。
6.彼らは「フェアーである。」と言うことを大切にしている。従って指示に従わずに得点を稼ごうとした学生を合格させることはしない。
7.彼らは、「個人的な身の上」等についての同情で入学させたとしても、その学生が自分の大学の競争についていくだけの力を持っていない場合には結局退学あるいは転校して行かざるを得ないということを知っているので情状による入学許可を出さない。
8.彼らは、たくさんの願書やエッセイ(エッセイは、同じ質問への答えなので、その多くは似通っている場合が多い)を読まなければいけないので、読むことに疲れている。
9.そして彼らは長年の経験から、「嘘を見抜く力を持っている。」そして、彼らは「これは怪しいな。」と思ったら、単に不合格にすればよく、そしてその不合格の理由を説明する必要はない、ということを知っている。
10.彼らは、「素質ある学生を入学させ、互いに学ばせ、卒業させて、社会で母校の名前を高めてもらい、そしてその卒業生が高い収入と社会的地位を得て、多額の給料の中から母校に寄付をしてくれて、その資金で大学はより魅力的な教授を雇い入れれば、優秀な先輩に憧れ、あるいは有能な教授の教えを請いたいと思う有能な学生が集まる。」と言う、「プラスの連鎖」が発生することを知っており、その基本が自分達の行っている入学審査にある、と言う誇りを持っている。
11.しかし残念ながら彼らも人間であり完璧であるわけではない。従って時には判断を誤る場合もある。だから我々はいくつかの大学に併願するのである。
