大学入学共通テストで導入される英語民間資格・検定試験について 最新の動き
大学入試について、2020年度(2021年実施)から現行のセンター試験に代わり入学共通テストが実施されることはご存知の方も多いと思いますが、特にこのテストと合わせて導入される「英語」の民間試験については、各大学が様々な方針を示しており、また活用できる試験に関してもここ最近TOEICの参加辞退の動きがあるなど、対象となる高校生や進路指導をする先生方が不安を募らせているという声も聞こえてきます。
文部科学省は2019年5月29日、大学入試センター試験に代わって導入する大学入学共通テストの実施大綱案などを公表しました。初の実施日は2021年1月16日および17日、試験時間は記述式問題を導入する「国語」100分、「数学I」「数学I・数学A」70分となりました。また、外国語「英語」については4技能を評価するため、大学入試英語成績提供システムを導入、システムの運用は大学入試センターが行うものの、活用方法は各大学に一任されており、大学側からは反対の声やこのシステムを採用しないと発表した大学もあります。民間資格・検定試験は、いくつかの参加団体から選んで受験することができるのですが、異なるテストをひとつの指標で公平に比較できるのかという懸念も。
冒頭でもお伝えしたように、採用されていた試験のひとつTOEICが辞退を表明したこともあり、7月下旬、全国約5200の国公私立高が参加する「全国高等学校長協会」は、実施団体ごとの情報周知に計画性がないなどとして「英語の民間試験への不安解消」を求める要望書を文科省に提出し、「不安を払拭できる実施体制が整うまで見送るべき」とも訴えました。
このような事態から、文部科学省は8月27日、英語の民間資格・検定試験に関して一元的に情報収集・確認できる特設サイトを開設、日本英語検定協会など実施6団体の各試験に関して、検定料や申込み方法、実施日程、また試験監督の考え方や採点の質の確保策などを一覧できるようにしました。民間試験を受験する機会は、高校3年生の4月から12月までに2回ありますが、例えば英検(日本英語検定)の2020年第1回目検定*の予約申込みは今年2019年9月開始で、かなり慌ただしい状況です。まずは特設サイトでしっかり情報確認を。
*新型の英検です。
文部科学省「大学入試英語ポータルサイト」
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/1420229.htm
Vol44には、関連記事もございます。是非ご覧ください。
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