“帰りたい!”から“帰りたくない!”へ留学生が歩んだ奇跡のような一年 | 特定非営利活動法人 IYEO青少年異文化交流推進協会

“帰りたい!”から“帰りたくない!”へ
留学生が歩んだ奇跡のような一年

2025年7月26日、AYJ24-W01 WU Chen-Hsuanさん(通称ソフィーさん)が、
約10ヶ月のAYJプログラムを終え、福岡空港から母国・台湾へと帰国しました。
今では晴れやかに旅立った彼女ですが、実はそのスタートは決して順風満帆ではありませんでした。
来日してわずか数日、「帰りたい!」「家族とこんなに長く離れるのは無理!」と泣きじゃくり、
最初の2か月間は「留学をやめたい」と毎日のように泣きながらコーディネーターへ連絡してくる日々。
慣れない土地と文化に戸惑いながらも、少しずつ日本での生活に向き合い始めました。
はじめに通った立花高等学校ではホームステイ生活。偏食とこだわりの強さから、
ホストファミリーの皆さんには日々の食事面でご苦労をおかけしましたが、
温かいサポートのもと、次第に生活にも慣れていきました。

後半は明光学園に転校。
ミッション系のこの学校では、校則が厳しくルールや時間割に従う生活が求められます。
ホームスクーリングで自由に育ってきた彼女にとって、それはまさに“文化の衝撃”でした。
彼女はSNSで見た「JK文化」にかなりのこだわりと憧れがありましたから、その衝撃はかなりのものでした。
しかし、クラスメートや先生方、そして学生寮での仲間たちの支えを受けながら、
彼女は「決まりを守ることの意味」や
「みんなで生活することの楽しさ」を少しずつ学んでいきました。

その大きな成長の証のひとつが、終業式でのスピーチです。
全校生徒と先生方の前で、彼女は緊張しながらも、
自分の言葉でしっかりと日本語のスピーチを披露しました。
来日当初、日本語で自己紹介すら難しかった彼女が、
日本滞在10ヶ月の集大成として話す姿に、会場中が感動に包まれました。
さらに、あんなに「電車通学なんて無理!」「精神的に耐えられない!」と
泣いて嫌がり言っていた彼女が、
今では福岡の西鉄電車・地下鉄・JRの乗り継ぎをスムーズにこなし、
休日には友だちを誘って天神に遊びに出かけるまでに!
1人でも満員電車に乗って買い物へ行く姿には、
周囲が「本当にあのソフィー?」と驚くほどの変化がありました。

食生活でも変化が見られました。
偏食の心配があった学生寮では、最初はほとんど野菜が食べられませんでしたが、
寮母さんや仲間の励ましのおかげで、食べられる野菜がどんどん増えていきました。

そして帰国直前、彼女はこう言いました――
「帰りたくない。もっと日本にいたい。」
10ヶ月前、「もう無理、帰りたい!」と泣いていた少女が、
今は“自分らしく他人と共に生きる力”を手にし、堂々と次のステージへ進もうとしています。
日本での10ヶ月間の留学経験を通して、彼女が得た経験や絆は、
これからの人生において大きな支えとなるはずです。

立花高校の先生方、淵ファミリー、明光学園明光高等学校の先生方、バディやお友達の皆さま
大変お世話になりました!
そして、ソフィーさん、本当によく頑張りました!
たくさんの笑顔と感動をありがとう。

IYEO大牟田連絡カウンター
宮川裕美子

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